Introduction

ダコタ・ファニング×『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』のプロデューサーが贈る
愛とユーモア溢れるハートフル・ストーリー
大好きな『スター・トレック』の脚本コンテストのためにハリウッドを目指す、自閉症のウェンディ。初めての一人旅には、誰にも明かしていないホントの目的が秘められていた―

主人公・ウェンディに扮するのは、『I am Sam アイ・アム・サム』や『宇宙戦争』で天才子役の代名詞となったダコタ・ファニング。他人とのコミュニケーションがうまくとれず、バスのチケット1枚を買うのにも苦労するが、伏せた瞳の奥に機知に富んだ独創的な作家の“魂”を宿すウェンディを、愛すべきキャラクターに作り上げた。大人の女優になったダコタのセカンドステージの、間違いなく代表作となるだろう。

ソーシャルワーカーのスコッティには、『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット。姉・オードリーには、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のアリス・イヴ。『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』のプロデューサーが惚れ込んだ脚本を映画化したのは、『セッションズ』で高い評価を受けたベン・リューイン。人生初の大きな目標のために、つまずきながらも目的地へと近づいていくウェンディとその家族たちを、数々の良質ドラマを送り出してきたキャスト・スタッフが愛とユーモアをこめて描きあげる。 最後に“脚本に秘められた本当の願い”が明かされる時、スクリーンに飛び込んでウェンディを抱きしめたくなる、チャレンジする心を忘れないすべての人を応援する、感動の物語。

STORY

<500ページの脚本>をリュックに、
<ある願い>を胸に―
愛犬と共にハリウッドを目ざす
初めての旅の行方は―!?
『スター・トレック』が大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディの趣味は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くこと。自閉症を抱える彼女は、ワケあって唯一の肉親である姉・オードリーと離れて暮らし、ソーシャルワーカーのスコッティの協力を得てアルバイトも始めた。ある日、『スター・トレック』脚本コンテストが開催されることを知った彼女は、渾身の作を書き上げるが、もう郵送では締切に間に合わないと気付き、愛犬ピートと一緒にハリウッドまで数百キロの旅に出ることを決意する。500ページの脚本と、胸に秘めた“ある願い”を携えて―

CAST

ダコタ・ファニング(ウェンディ)
1994年、アメリカ・ジョージア州コンヤーズ生まれ。 5歳のときにコマーシャルに出演し、演技キャリアをスタート。映画デビュー作『I am Sam アイ・アム・サム』(01)で放送映画批評家協会賞の最優秀若手俳優賞を受賞し、史上最年少で全米映画俳優組合(SAG)賞にノミネートされる。その後、『マイ・ボディガード』(04)で放送映画批評家協会賞にノミネートされ、『宇宙戦争』(05)で2度目の同賞受賞を果たす。貧困や自然災害に影響を受ける家族や子供たちのために活動するセーブ・ザ・チルドレンの芸術大使を務めている。
【主な出演作】
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ(05)、夢駆ける馬ドリーマー(05)、シャーロットのおくりもの(06)、リリィ、はちみつ色の秘密(08)、「トワイライト・サーガ」シリーズ(09・ 10・ 12)、17歳のエンディングノート(12)、ブリムストーン(16)、オーシャンズ8(18)、THE BELL JAR(原題)
トニ・コレット(スコッティ)
1972年、オーストラリア・シドニー生まれ。 オーストラリア国立演劇学院(NIDA)に学ぶ。P・J・ホーガン監督の『ミュリエルの結婚』(94)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、一躍注目される。さらに、『シックス・センス』(99)でアカデミー賞?に、『リトル・ミス・サンシャイン』(06)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、TVシリーズ「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」(09~10)でゴールデン・グローブ賞、エミー賞を受賞。ハリウッドを代表する演技派女優と称賛される。
【主な出演作】
ベルベット・ゴールドマイン(98)、アバウト・ア・ボーイ(02)、めぐりあう時間たち(02)、ヒッチコック(12)、しあわせはどこにある(14)、マイ・ベスト・フレンド(15)、アンダーカバー(16)、トリプルX:再起動(17)、アンロック/陰謀のコード(16)、MADAME(原題/17 ※2018年日本公開予定)
アリス・イヴ(オードリー)
1982年、イギリス・ロンドン生まれ。両親は俳優のトレジャー・イヴとシャロン・モーン。 オックスフォード大学を卒業後、ロンドンとロサンゼルスを拠点に、映画、テレビ、舞台で活躍する。トム・ハンクスがプロデュースを手掛けた『Starter for Ten(原題)』(06)でジェームス・マカヴォイやベネディクト・カンバーバッチと共演、08年にはブロードウェイに進出し、舞台「ロックンロール」に出演した。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)では、キャロル・マーカス博士を演じ、来日も果たした。
【主な出演作】
セックス・アンド・ザ・シティ2(10)、メン・イン・ブラック3(12)、推理作家ポー 最期の5日間(12)、ブラック・ファイル 野心の代償(15)、クリミナル 2人の記憶を持つ男(16)

STAFF

ベン・リューイン(監督)
BEN LEWIN
1946年、ポーランド生まれ。
3歳の時、家族でオーストラリアへ移住。刑事弁護士となるが、イギリスのナショナル・フィルム・スクールの奨学金を得て、映画の道へ方向転換する。卒業後、BBCでディレクターとして働いた後、テムズ/グラナダ/チャンネル4のドキュメンタリーや時事番組を担当するようになった。「ITV Playhouse」(67~)の1エピソード「THE CASE OF CRUELTY TO PRAWNS」(79)の脚本と監督を務め、メルボルン国際映画祭で最優秀テレビ映画賞を受賞し注目される。その後、ボブ・ホスキンス主演のTV映画『デュネラ・スキャンダル』(85)で多数の賞を受賞し、TV映画『Matter of Convenience』(87)でオーストラリア映画協会賞(AFI)最優秀テレビ映画賞を受賞、ジュディ・デイヴィス主演の『Georgia』(88)ではAFI8部門にノミネートされる。アメリカに進出してからは、『美女と時計とアブナイお願い』(92)、『Hollywood Gold』(03)、TVシリーズ「アリー my Love」(99)など人気シリーズのエピソードを監督。前作『セッションズ』では、障害者の性を語るというタブーを爽快に破り、サンダンス映画祭の観客賞と審査員特別賞をダブル受賞するなど、数々の国際的な賞に輝いた。
マイケル・ゴラムコ(脚本)
MICHAEL GOLAMCO
1975年、フィリピン・マニラ生まれ。
カナダへの移住を経て、1985年よりサンフランシスコで暮らす。脚本家・劇作家として活躍し、主な代表作にTVシリーズ「GRIMM/グリム」(11~17)などがある。戯曲は、セカンド・ステージ・シアター(ニューヨーク)、ビクトリー・ガーデンズ(シカゴ)、アクターズ・シアター(ルイビル)など、アメリカ内外の国々で上演されている。